習慣とは恐ろしいもので、壊れたままほったらかしにしたエアコンの御陰で、連日の猛暑を無理矢理なまでに満喫できるようになっていた。その結果、暑さを紛らわす為に冷えた缶ビールをしょっちゅう飲むようになった。ひどい時は午前中から飲み始め、昼過ぎにはデスクの上が空缶だらけになっている。収入を得る手段は、行うべき本来の内容から遠く逸脱していた。いや、させてしまった。でたらめな拘束時間にでたらめな拘束日数、報酬も一定していない。金銭的には幸運が訪れたりもするが、二十四時間の僅かで貴重な時間を、無駄に過ごす日々が自然と増える。怠けた生活のサイクルを築き上げるには、たいして時間を必要としなかった。怠者の性が、毎日のテンションを空回りさせている。 |
Copyright (C) 2001 Kyosuke Machida. All Rights Reserved. |
Produced by ALSIDE. |